セントリコン・システムの安全性
セントリコン・システム では、必要最小限の薬剤量でシロアリのコロニーそのものを駆除することが出来ます。言い換えれば、不必要な薬剤を一切使用せず、環境への放出を最低限に抑えた、薬剤の効率と安全性の高いシステムで、これがセントリコン・システムの最大の特徴といえるでしょう。
環境汚染防止対策面での主な特徴
米国環境保護局より「環境栄誉賞」受賞
ベイト剤(製剤)とは
ヘキサフルムロン(原体)の毒性試験データ
環境汚染防止対策面での主な特徴
- モニタリング(建築物周辺におけるシロアリの生息と活動状況の定期的な確認調査)の段階で、建築物の周辺にシロアリの生息が確認されず、当面シロアリにより被害を受ける危険性がないと判断された場合には、薬剤の使用は一切行いませaん。この場合は、定期的なモニタリングを継続的に行います。
- シロアリ防除を目的として薬剤(ベイト剤)を設置するのは、モニタリングの結果シロアリの生息が確認されて、建築物がシロアリにより被害を受ける危険性があると判断された場合に限られます。しかもベイト剤の設置箇所は、モニタリングの際にシロアリの生息が検知された箇所に限定されますので、ベイト剤の使用量(設置数)を最小限に減らすことができます。
- シロアリ防除効果が確認された時点(通常投与後約2~3ヶ月必要)において設置したベイト剤すべてを回収できるため、環境中に残る薬剤はほとんどありません。
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(シロアリが摂取する薬剤量は1物件あたり有効成分量としてわずかに1グラム程度以下で、その分が環境中に残る可能性があると言えます。ただしシロアリの体内に摂取された薬剤は速やかに分解されるために、現実的にはほとんど環境中に薬剤が残ることはありません。) |
- 防除効果確認後に回収されたベイト剤は、供給メーカーである ダウ・ケミカル日本(株)ダウ・アグロサイエンス事業部門 が責任をもって焼却処分を行うため、回収された薬剤による環境汚染の危険性は極めて低いと言えます。
- セントリコン・システムを使ったシロアリ防除に携わる施工業者(認定オペレーター)は、ダウ・アグロサイエンスの定める審査基準にパスしたシロアリ防除会社であり、また定期的に開催される研修セミナーに参加し、試験にパスした担当者のみに使用が許されています。
- セントリコン・システムの有効成分であるヘキサフルムロンは、昆虫の皮膚、外骨格の主成分のキチンの合成を阻害する昆虫成長制御剤であり、哺乳類・魚類等に対する毒性が低く、管理方法の特性とも併せて、セントリコン・システムを作業者・居住者はもちろん、一般環境にも極めて安全性の高いものにしています。
米国環境保護局より「環境栄誉賞」受賞
ベイト剤(製剤)とは
- ベイト剤は、セルロースを基剤として0.5%(w/w)のヘキサフルムロンを含浸させており、有機溶剤、界面活性剤などを一切含有していません。
- 紙状のセルロースに含浸させてある為、薬剤の飛散がありません。
- 平均的なシロアリのコロニーを駆除するために必要なベイト剤の量は、200グラム以下です。
- 平均的なシロアリのコロニーを駆除するために必要なヘキサフルムロン量は、1グラム以下です。
ヘキサフルムロン(原体)の毒性試験データ
急性毒性 |
経口ラット |
LD50 > 5000mg/kg |
経皮ウサギ |
LD50 > 2000mg/kg |
吸入ラット |
LD50 > 7mg/L |
眼刺激性 |
刺激性なし |
皮膚刺激性 |
刺激性なし |
皮膚感作性 |
なし |
生殖性および変異原性 |
染色体への影響 |
なし |
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催奇形成 |
なし |
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繁殖性(ラット) |
有害な影響なし |
発癌性 |
発癌物質ではない |
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鳥類への影響 |
コリンウズラ(反復投与) |
LD50=900mg/kg |
マガモ(反復投与) |
LD50>5200ppm |
魚類への影響 |
ブルーギル |
LC50>100ppm |
ニジマス |
500ppmで1匹死亡 |
甲殻類 |
ミジンコ |
EC50=0.1ppb |
環境内での動態 |
水溶性 |
18℃で0.027ppm |
土壌吸着 |
有機物と強く結合(KOC337-70877) |
土壌での浸透性 |
50cmの模擬雨でなし |
蒸気圧 |
5.87×10-9Pa(25℃) |
製品安全データシート(SDS)